NHKラジオ「花ラジちば」の「キテミテ!わがまち」のコーナーに、ミライノラボ学生研究員の国際教養学部4年、加治屋里奈さんが出演しました。
長柄町や、長柄町の新しい特産品「ながらとガラナ いろはにほへと」の紹介をしてくれました。
長柄町について
アナウンサー(以下A): 県内54市町村の情報をお送りしている「キテミテ!わがまち」のコーナー、今日取り上げるのは長柄町です。長柄町で新たに開発された特産の飲み物についてです。千葉大学国際教養学部4年の加治屋里奈さんとお電話がつながっています。加治屋さん、こんにちは~。
加治屋里奈(以下K): こんにちは~、よろしくお願いたします。
A: よろしくお願いします。今回取り上げる長柄町ですけれども、加治屋さんは長柄町のどんなところが好きですか?
K: なんと言ってもやっぱり食べ物ですね。たくさんの農産物がとれるところが多くて魅力的だと思います。実際に地産地消の飲食店で食べたお蕎麦がおいしかったのが印象に残っています。春のたけのこも付け合わせでいただいたんですが、そちらのたけのこも皆さんにお勧めしたいです。
(提供)ながらグリーンツーリズム
A: 自然豊かでおいしいものがたくさんある町なんですね。
長柄町での新しい取組み「ながらとガラナ いろはにほへと」
A: さて、長柄町では町を盛り上げようと新しい取組みを始めたと言うことなんですが、加治屋さん、詳しく教えてください。
K: 約1年間かけて千葉大学の学生と街の3つの企業が協力した新しい特産飲料「ながらとガラナ いろはにほへと」を作りました。
ガラナ飲料なんですが、名前は長柄町の「ながら」と南米産の「ガラナ」をかけあわせた言葉遊びで、「いろはにほへと」の部分は、ここから始まるとか物語のはじまり、出会いのはじまりという意味をこめて名付けました。
これは町に事業所のある飲料水の製造会社さん(ジャパンフーズ株式会社)、香料を作る会社さん(株式会社ナリヅカコーポレーション)、そしてスポーツなどを楽しめる複合リゾート施設(リソル生命の森株式会社)の皆さんと一緒に、千葉大学の学生が、企画・デザインした飲料水です。
授業の一環ではあったのですが、多様な学部の学生が飲料のコンセプト、味、パッケージのデザイン、プロモーションなどの開発から販売までの一連の工程を全て考える点がとても面白かったです。
A: 地域の皆さんと、千葉大学の学生のみんなで作った特産品ということですね。
K: はい、そうですね。まさに連携ということで。
開発のきっかけ
A: この開発のきっかけは何だったんでしょうか。
K: 千葉大学と長柄町は4年前から協働で地方創生に取り組んでいます。その内容というのが、各地でも中高年のアクティブシニアを町に呼び込もうという取組みがあるんですが、長柄町でも同じような取組みが行われています。
長柄町は人口が6853人と少なくて、人口減少と少子高齢化が課題となっています。これまで、移住パンフレットを作ったり、長柄町で学生と一般の方が一緒に地方創生について考える授業を行ったり、あと健康なまちづくりのためのさまざまな取り組みを行ったりしてきました。
今回、町を知ってもらう特産品を作りたいという要望から本プロジェクトが立ち上がって、町にある企業さんにお声がけしたのがきっかけです。
A: いろんな飲み物が世の中にある中で、なんで長柄町でガラナの飲み物に注目したんですかね。
K: こちら、千葉県内でも長柄町という名前自体を知らない方がたくさんいて、まずは長柄という言葉を覚えていただきたいというふうに思いました。
そこで北海道出身の学生さんが、地元でよく見られるガラナ飲料から「ガラナを何回も言っていると、長柄になる」というだじゃれだったんですけれども、長柄というところから「これだ!」となりました。
A: (笑)、いいアイデアですね。
K: それで町で試飲会を行った際にも「なぜガラナなの?」という声が多く聞かれたので、今後皆さんの手に渡っていく中で長柄町が「なんか聞いたことある地名だな」というふうに言われるようになって欲しいなと思います。
ながらとガラナ いろはにほへと
A: そうですね。リスナーの皆様の中では「ガラナ飲料って何だろう?」って思っている方もいらっしゃるかと思うので、加治屋さんちょっとどんなものか教えていただけますか?
K: はい、そうですよね。日本では北海道で売られているコーラに似た飲料なんですが、ガラナは南米産の植物でブラジルの先住民族の人達が不老長寿の薬として愛用していたそうです。
現在長柄町では、ガラナは育ててはいないですが、今後長柄町産のガラナを作って「ながらとガラナ」に使いたいなと考えています。
また、長柄町にはオリンピックのフェンシングのロシア代表の事前キャンプ地にもなっているスポーツ施設があって、ガラナドリンクを町の特産品にすることは、元気で健康的な長柄町のイメージにも凄く合っているなと思います。
デザイン
A: 今日はスタジオにガラナ飲料を用意しました。「ながらとガラナ」を用意しましたので、今、缶のパッケージを見ますと何か古代絵みたいなイラストが描かれてますけれど、加治屋さん、これはなぜ、こういうふうにしたんでしょう。
K: こちらの缶のデザインは国の指定文化財に登録している横穴群の壁画をモチーフにしています。
横穴群は、古墳時代から平安時代にかけて崖や山などを側面から削って作ったお墓ですけども、そのお墓の壁には人や鳥、家などが描かれていて、町が誇る文化財を特産飲料にも使いたいという風にデザインを考えた学生さんが思って、缶のデザインに横穴群の壁画をイメージして木や植物の芽だったり、種だったりを植える人の様子を描いてくれました。
A: そうなんですね!パッケージにも長柄町らしさがこめられているんですね。
試飲
A: スタジオにあるので、私、飲んでみようと思います。開けます!
K: お願いします。
A: (缶を開ける) 炭酸ですね、しゅわしゅわーとします。では、いただきます!
あ、おいしい!スッキリとした後味。炭酸飲料でほんのり甘くて、後味はちょっと薬草のような、これがガラナの実の味だと思うんですけれども薬草のような後味がして、とても元気が出そうな気がします。
K: 嬉しいです。
A: やっぱりスッキリとしたのどごし、いいですね!これ、開発期間はどのくらいかかったんでしょうか。
K: 2019年の1月から約1年間かけて作りました。その中で味の開発には約半年くらいかけました。その間リソルの森で運動後の方々に試飲会を開催したりしました。
その中で結局3種類飲み比べをしたんですが、意見が3つに分かれてしまって逆に困ってしまうというようなこともありました。
開発で楽しかったこと
A: そうですね、味もこだわって作ったんですね。開発の中で大変だったこととか楽しかったことも教えてもらえますか?
K: 難しかったなあと思うのは、やっぱり味の決定が難しかったというふうに思います。
さきほどもお話ししたんですけど、試飲会をして意見が分かれてしまって、どの味が一番多くの方に受け入れてもらいやすいのかを考えるのが難しかったです。
一方で、楽しみというのもあって、2つあったんですけれど、自身が試飲する機会があるのと、パッケージデザインを担当した学生が作成したデザイン案を見るのが楽しみでした。
何回も試飲しているとガラナ本来の味が分からなくなってしまって、ああでもない!こうでもない!と話し合いながら試飲するのがすごく楽しかったです。
配布予定と連絡先
A: 今聞いて下さっているリスナーの皆様にも気になるなあという方も多くいらっしゃると思いますので、新型コロナウイルスが落ち着いたらどこで手に入れることが出来るか教えて下さい。
K: 現在配布を停止しているのですが、新型コロナウイルスが落ち着いたら、町内のスポーツなどを楽しめる複合リゾート施設「リソルの森」で来場者の皆様に配布する予定です。
A: では長柄町のガラナについてお問い合わせ先も教えて下さい。
K: お問い合わせ先は長柄町役場企画財政課、お電話番号は0475-35-2110までお願いいたします。
ラジオの皆さんへのメッセージ
A: では加治屋さん最後に、ラジオの前の皆様にメッセージをお願いします。
K: 長柄町は千葉県のほぼ中心に位置している自然が豊かで穏やかな町です。これから、もっと暖かくなると長柄町の魅力がより一層みられるようになると思います。
新型コロナウイルスが落ち着きましたら、ぜひ長柄町にお立ち寄りいただいて、ガラナ飲料を手にとっていただきますととても嬉しいです。
そして長柄町の名前をたくさんの人に知ってもらうきっかけになるとすごくうれしいなと思います。
A: そうですね。「キテミテ!わがまち」のコーナー、ここまで千葉大学国際教養学部4年の加治屋里奈さんにお話を伺いました。加治屋さん、ありがとうございました!
K: ありがとうございました!
聞き逃した方は、後日「花ラジちば」のサイトにも音声が公開される予定ですので、ぜひご確認下さい。