はじめに
ミライノラボ代表取締役CEOの田島が執筆した論文が、イタリアの建築雑誌”Agathon” に掲載されました。
論文の題目は ” ARCHITECTURE A potential tool for the resilience of rural communities in the event of natural disasters ” です。
自家発電型トレーラーハウス「エコキャビン」の開発と、地域に与えるレジリエンスの強化について考察をしています。
論文の要旨
本稿では、2050年までに農村地域での獲得が期待されるレジリエンスを支援するためのモバイル・オフグリッド・アーキテクチャー(MOA)の使用を検証するために日本の長柄町で実施された研究を紹介します。
エコキャビンの災害時の使用イメージ
人間の生活や自然の生態系に深刻な影響を与えている気候変動の影響に対処するために、人口の高齢化、大都市への移住、古くなったインフラの非効率性に対処するために、日本の農村地域では、その地域における人間の継続性を確保するために、そのレジリエンスを高める必要があります。
令和元年度10月台風による被害の様子(長柄町)
このような中、筆者らは、文献調査とメーカーや地方自治体へのアンケートを基に開発したMOAによるソリューションを提案し、その実現可能性を演繹的なアプローチで検討しました。
長柄町における行政職員との協議の様子
実験プロジェクトの結果から、MOAは社会教育や農村コミュニティの開発など様々な目的に利用できることが示唆されましたが、モバイルの重量やコストに代表される重要な問題との関連で、その実現性はまだ確認されていません。
エコキャビンの通常時の使用イメージ
おわりに
ミライノラボでは、地域のレジリエンス強化を目指して、自家発電型トレーラーハウス「エコキャビン」の開発を進めています。
続報をお待ちください!