はじめに
千葉銀行と横浜銀行の合同で行われた「ちばぎん・はまぎん学生ビジコン」。
今年はミライノラボの学生研究員である、国際教養学部4年の阪田 和佳子(さかた わかこ)さんが、ミライノラボで得た経験や知識を活かし、見事「ちばぎんアイデア賞」を受賞しました。
千葉銀行での授賞式の様子
今回は、受賞した阪田さんにお話を伺いました。
阪田さんインタビュー
インタビュアー:まずは、お名前と、ご所属を教えてください!
阪田さん:国際教養学部国際教養学科4年、阪田和佳子です。
インタビュアー:ということは、もうすぐ卒業なんですね!
阪田さん:はい(笑)。
インタビュアー:ちばぎん・はまぎんビジコンへの受賞、おめでとうございます。
阪田さん:ありがとうございます!
インタビュアー:では早速、そのビジコンについて聞いていきたいと思います!
まず、コンテストに出したビジネスプランについて、簡単に説明をしてもらえますか?
阪田さん:はい。現在ミライノラボで研究開発中の、ソーラーパネルで自家発電できるトレーラーハウス「エコキャビン」を活用した「お試し起業」サービスを提案しました。
もう少し詳しくお伝えすると、エコキャビンを災害用の設備として行政向けに販売し、行政は普段それを地方で起業したい人に貸し出し、期間限定かつ好きな場所で「お試し起業」してもらうことで、災害対策設備を有効活用しようというものです。
プレゼンで使用したスライドの一部
インタビュアー:なるほど。非常時は災害用、平常時は「お試し起業」と使い分けができるんですね。
では、このビジネスプランを思いついたキッカケを教えてもらえますか?
阪田さん:千葉県鴨川市の棚田で毎年行われている、「たなだのあかり」というイルミネーションイベントを見に行ったのがきっかけです。
毎年大人気のイベントで、山奥のアクセスしづらい場所にも関わらず、たくさんの人でにぎわっていたのですが、10月末の夜に外でじっとしているのは少し寒くて…。でも、回りに飲食店はほとんどなく、みんな体を寄せ合ってじっとこらえていました。そのとき、温かいコーヒー一杯だけでも出せる場所があればいいのにねぇ…という何気ない会話をしたことから、このプランを思いつきました。
鴨川市大山千枚田のライトアップの様子
それ以前からエコキャビンの研究開発に携わっていたことや、千葉県の複数の行政と一緒に災害対策や移住促進など、地方エリアが抱える課題について考えていたことが生かされ、一つのプランにまとめることができました。
インタビュアー:そうなんですね。では、このビジネスプランをどんな人に届けたいですか?
阪田さん:まずは、地方エリアでの起業に興味のある方や、災害・移住などの課題に対する具体的な施策に悩む行政の方に知っていただきたいです。
今は地方で何かやりたいと考えていても、人脈・情報・サービスが不足していることで、あきらめてしまう人が多い気がしていて。このプランでもっと気軽に地方と関わりが増えていけば、地方と関わることへのハードルが下がるのではと思っています。このプランが実現し、いずれは全国の地方エリアで「おためし起業家」のネットワークができて、地方エリアへ新しい風が吹き込まれたら面白いなぁと思います。
南房総市でのヒアリングの様子
インタビュアー:なるほど!全国レベルで地方での起業を目標にする人がネットワークを構築できたら、より活発な動きが期待できそうですよね。阪田さんはこの春卒業だと先ほども聞きましたが、春以降はどんなお仕事をされるんですか?
阪田さん:4月からは再生可能エネルギー関連の企業で働く予定です。ミライノラボのエコキャビンプロジェクトも再エネを活用していることから、この業界で働けることにとてもわくわくしています。業界の現場でより深い知識をつけつつ、エコキャビンプロジェクトにも継続的に関わり、地方と再エネをつなぐ仕事ができたらと思っています。
インタビュアー:なるほど!大学でしてきた研究と、ミライノラボの活動と、これからするお仕事がすべて繋がっていくんですね!これからもよろしくお願いします。阪田さん、ありがとうございました。