はじめに
代表取締役CEOの田島が執筆した論文が、千葉大学国際教養学部の紀要『国際教養学研究』に掲載されました。
論文の題目は「「歩きたくなる街」の実現を目指したウォーキングトラックのデザイン」です。
千葉大学予防医学センターと共同開発した、歩きたくなるまちづくりのためのサインとQRコードなどICTを活用した健康プログラム「ウェルネストラック」のデザインについての論文です。
長柄町のリソルの森に設置されたウェルネストラック
論文の要旨
健康長寿社会の実現は、超高齢化社会を迎えたわが国が世界に先駆けて取り組むべき課題です。
千葉大学は、建造環境を含む社会的環境の重要性に着目したゼロ次予防戦略に基づいた、「暮らしているだけで、健康で活動的になるコミュニティ(WACo)」の創出を目指した産学共創プラットフォームを構築しました。
WACoのロゴ
筆者らはWACoの取組みの一つとして、千葉県長柄町でのCCRC (Continuing Care Retirement Community)における「歩きたくなる街」の実証研究として、工学と医学の知見を融合したウォーキングトラックをデザインし、ハードとソフトの両面から人々の身体活動にアプローチする手法をケーススタディしました。
10月にシニア向けに実施されたウェルネストラック体験会の様子
サインに標記した健康や自然環境に関する情報や、アプリと連動した情報の取捨選択によって、情報伝達をデザインし、人々の健康や自然環境に対する気付きを促しました。
今後の課題として、データの取得や利活用、産学連携によるオープンイノベーションの重要性についての考察が得られました。
おわりに
ミライノラボでは、WACo(Well Active Community:暮らしているだけで、健康で活動的になれるコミュニティ)の実現に向けた産学連携のオープンイノベーションプロジェクト「OPERA」に参画しています。
WACoの取組みを、ミライノラボの活動フィールドである地方の自治体や企業に提案することで、健康で活動的なまちづくりの社会実装に貢献していきます。