墨田区の町歩きをしました

千葉大学工学部都市環境システムコースに所属する学生研究員2人が墨田区を街歩きしました。

2021年に千葉大学が墨田区内に同大学では5つ目のキャンパスとなる「墨田キャンパス」を開設する予定です。その一環でミライノラボでも墨田区の空き家活用まちづくりをお手伝いしています。

墨田区と千葉大学が、新キャンパス構想に向けて包括連携協定を結びました

学生は新キャンパスが設置される文花地区を中心に、木造住宅密集地域である京島地区や、曳舟駅前が再開発中の東向島地区などを歩きました。

路地を一歩入ると、軒先には植木鉢がたくさん並べて置いてあり、住宅街は緑で覆われているのが印象的でした。

商店街がシャッター街になっているところも多い中で、京島地区にある「キラキラ橘商店街」は鮮魚店や花屋など開店しており、あいにくの雨の中でも地域住民が買い物をしていました。また、新しいコミュニティカフェなどができており、新陳代謝のある商店街だなと感じました。

さらに印象に残ったのは、商店街内のスーパーマーケットの建設に組合の方が賛同していたことです。商店街は大型のモールなどができたことにより衰退していく事例が多いので、この商店街も同じようになってしまうのではと不安になっていたのですが、どうやら話は逆のようで、商店街の方からスーパーマーケットを誘致したそうです。

商店街に並ぶ個人商店は休日にはお店を閉めてしまったり、牛乳などを売っているお店がなかったりなどの問題があります。その積み重ねで、お客さんがそもそも商店街に脚を運ばなくなってしまうとの危惧があり、3年前から誘致を進めていたそうです。

「スーパーには味では負けない絶対の自信がある」との一言がとても頼もしく感じました。

街を歩いて、そこに暮らす人に話を聞いてみないと、実際の問題や課題などは見えてこないのだなと感じました。