千葉大学ベンチャービジネスラボラトリーが主催する大学院生向けの講義『ベンチャービジネス論』でミライノラボのプレゼンをおこないました。
参加者は大学院生が約100名。
受講には選考がおこなわれるため、意識の高い学生が集まっています。
千葉大学ベンチャービジネスラボラトリー
講義を真剣に聞いてくれる学生たち
講義の題名は「地域イノベーション」。
地域とは何か、イノベーションとは何か、ベンチャービジネスとは何か、についてお話しました。
地域とは何か
人口減少社会に突入した日本は、行財政、インフラ、経済、医療・福祉、一次産業等において大きな危機に直面しています。特にその煽りを受けているのが地方部です。
地域をここでは地方と定義し、その課題をどう解決すれば良いのか考えました。
地域イノベーション
イノベーションはよく技術革新というような説明がありますが、地域におけるイノベーションとは、以下の3つであると考えます。
1つは、変化を起こすこと。既存の仕組みや関係者では超えられない壁があり、それを克服するためにしばしば外部の人間が変化を起こします。昨今の観光まちづくりは良い例です。そもそも、その変化が地域できちんと受け入れられ、地元の方と一緒に変化を起こせるかが重要なのですが。
2つ目は、価値を高めること。いままで500円で売られていた地域産品を550円で売れるようにするにはどうすれば良いのか。地域ブランディングという視点を考える必要があります。
3点目は、協働の場づくり。1と2に関係しますが、イノベーションは一人では起こせないので、外部の者も加えた協働(コラボレーション)が起こるようにします。
上記3つは、理系の大学院生には物足りない内容かもしれません。何か発明して特許を取って一大イノベーションを起こすのもとても大事ですが、地域での活動は地道な取組みの積み重ねであったりします。
ベンチャービジネスとは何か
ミライノラボは小さな会社です。株式会社ですが、規模も資金も大手の会社とは比較になりません。
ですが、これからの社会には、大きな起業だけでなく、小さな起業も求められてきます。特に、本業+アルファの「副業」だけでなく、本業+本業+本業・・・といった「複業」が標準になってくる可能性があります。
そういった意味で、大学院生の頃から、地域で小さな起業をしてみて、力をつけてみるのも良いのではないでしょうか。質疑応答では、3つの仕事をどのように掛け持ちしているのか、という質問もあり、学生にとっては私たちの活動の中身より、そのような「働き方」に興味を持ってくれたのかもしれません。